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結婚記念日【レオエイ】vol.2

vol.1はこちら

結婚記念日を祝おうとするレオンとそれをコロッと忘れるエイダさん( ̄▽ ̄)
まだ続くという…猫足まで行けるかな…行けなかったらごめんよ、あにさん(´σд`)

↓興味ない方はするっとスル~で★

***

エイダは手首を返して腕時計に視線を落とした。
時間を確かめて、カツカツとヒールが地面を蹴る高い音を更に早める。
(さすがにもう待ってはいないかしら)
約束の時間を既に2時間近く過ぎている。いくらお人好しとはいえ、さすがにこの事態は怒るだろう。
エイダはいつもと変わらない表情だが、いつもよりは少しヒールを蹴る音が高い。誰が見ても急いでいるようには見えないが、実際のスピードは上がっている。目指すのは――

…どこだったかしら。

エイダは数日前のレオンとの会話を反芻する。
だが、余程疲れていたのか、会話の肝心な部分がどうしても思い出せない。
結婚記念日、というのは覚えている。今の今まで忘れていたが、そのことを話していたのは覚えている。
ただ、場所がどうしても思い出せない。
エイダ自身、記念日など何の興味もないし、レオンもそういうタイプだと思っていたので、言われた時は意外だった。下らない、と切って捨てるのは憚れて「わかった」と返事はしたが――
今から考えれば、そういうことをしそうにないレオンが結婚記念日を覚えていて、更に祝おうとしている事実に思わず頬が緩む。今までの自分では決して考えられない。今までならばきっと「下らない」としか思えなかっただろう。それがレオン相手だとこんなにも違うのか。そう考えてエイダは苦笑いした。
(私も結構惚れてるってことかしらね?)
――自分でも意外だけれど。
そう考えながら、頭の中でレオンが指定しそうな場所を浚う。どこだろう。きっと何もない場所じゃない。過去に自分たちの何かがあった場所だ。
プロポーズされたのは――テロ現場だったから、それは関係ないわね。
デートらしいデートなどしたことはないし、二人で出かけたといえば――
エイダは閃いて、足を止めた。ああ、きっとあそこね、と確信に近い勘で踵を返すと、タクシーを止めるべく車道に手を挙げた。


――「約束だったろ」
テロ現場で会うのはいつものことだったが、事件が終わればさっさとレオンの前から姿を消すのがセオリーだった。
レオンも姿を消すエイダを追って来たことなどない。でも、あの時は――
約束と言われて、もう何年も前に時間が巻き戻った。
確かに約束とも言えない淡い約束をした。何かの間違いか、レオンはきっと間違いなんかじゃないと言うだろうが――一時距離が近づいた時、エイダは言った。

「私のやることが終わったら、その時はあなたに向き合えると思うわよ?それまで待てるなら、止めないわ」

我ながら高飛車な言い回しだったが、レオンが信じられないくらい嬉しそうに笑ったので、エイダの方が負けた気になった。優位に立とうとした画策はあっけなく覆されて、自分がレオンに意外なほど溺れている事実を自覚させられただけだった。レオンの方はそんな気は一切なかったというのに――
それでもそんな何年も前の約束を覚えていたのが、自分だけでなくレオンもだったことが思いの外嬉しくて、もう苦笑いするしかない。。
約束だったろ――そう言われた瞬間、エイダは全てを悟った。
今回のテロ事件がエイダの目的と繋がっていたこと――つまり、レオンはエイダの目的が何かを知っていた。その上で、きっと陰でバックアップしていたことに今さらながら気づく。でなければ――瞬時に思い浮かんだ場面がいくつかあって、それが偶然ではなかったと点と点が繋がって一本の線になるように合点がいった。
「何か約束したかしら」
それでも口から出るのはそんな言葉だったから、自分でも大概嫌になる。そう思っていたのに、そう言ったエイダの顔を見たレオンが甘く崩れたので、自分の感情がダダ漏れになっていることを知った。
「もう問題ないなら、一緒になれるだろ」
向き合う、というのが何を指すのか、エイダは具体的に考えていないわけではなかったが、そう言われてレオンがそこまで考えていたことに驚いた。
「急ぎ過ぎじゃないの?」
エイダは驚いたことなど顔には微塵も出さずに、鼻で笑った。
「もう待てるだけは待った。だから急ぐのは当たり前だろ。言っとくけど、拒否権はないぞ」
いつになく強引な返しに戸惑う。でも――もう逃げるのは終わりにしよう。
――「私に一生振り回されるのを覚悟することね」

そうして始まった結婚生活だったが、指輪をもらう時にレオンがセッティングした場所がある。
指輪も式もいらない、と言ったが、式はともかく指輪は俺がやりたいから、と押し切られた。一方的に場所と時間を告げられて、行った場所は高級ホテルだった。ロビーで待ち合わせてレストランで食事。その後は部屋で一晩過ごした。
指定するとしたらそこかしら、とエイダはタクシーの運転手に場所を告げながら思った。



続くぜ…orz
つーかコレ、パロだから仕方ないけど、もはやレオエイでも何でもないんぢゃね?と思うのは気のせいか…?
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Comment

無題
  • あに
  • 2013-05-14 17:13
  • edit
むふふふふふふふふふ
むふふふふふふふふふ(´з`)
エイダさんかわゆすなぁ^///^
レオンイケメーンすぎて禿げそう
強引なレオン!
でもロビーでレオン諦めてた(/□\)
続き全裸待機(∩´∀`)∩バッ
お腹下す前に描いてくださいね(笑)
ううーん^^;
  • 透子 〔管理人〕  
  • 2013-05-14 19:46
ロビーレオンも入れるけど…なーんかコレジャナイ感がパねぇ仕上がりだなァ…
ガッツリ書けるテーマなのに駆け足だからかなァ…ちょっと練り直すかもしんないな…
その場合は時間かかるかもだぜっ!

ていうか見つけるの早過ぎっ(((( ;゚Д゚)))
無題
  • あに
  • 2013-05-14 20:17
  • edit
どうぞどうぞ透子さんが納得のいくまで
沢山練って練ってぐっちゃぐっちゃのねっちゃねちゃに仕上げてください(*´▽`*)
私いつまでも待ちますからっ!!

でもこのままでも私にはテポドン位の威力があります(*´Д`)


えへへストーカーですからw
じゃあ遠慮なくwww
  • 透子 〔管理人〕  
  • 2013-05-15 21:42
ずーーーっと捏ねとこう(´σд`)
レオンのストーカーめっ><
いいえ、立派なレオエイです。
  • M-ai
  • 2013-05-15 18:56
  • edit
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(*´Д`*)
エイダっさぁぁぁぁぁぁん!!!!!!\(^//^)/
「拒否権はないぞ」とかレオンさんイッケメェェン///
エイダさんさぁ、レオンの事大好きでしょ。そうなんだよね。夫婦になる前から大好きなんだよね。うっぐぁぁああぁぁぁあぁぁ//堪らんんんn///(身悶え
バイオがハザードしたってレオエイがあれば大丈夫さ!!!(*´σー`)←
イッケメェェン///
  • 透子 〔管理人〕  
  • 2013-05-15 21:44
まいさんが乱心しておられる(((( ;゚Д゚)))
まいさんこそエイダさんのこと大好きでしょ!(`ФωФ')

今度あにさんとジェイジェイやるんだー一回だけwww
まいさんもやろーぜー
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