2世ネタ注意！
まいこがクリジル2世の名前考えてって言うからぁｏ(゜∀゜＝゜∀゜)ｏ

↓興味ない方はするっとスル~で★

「オイ」
低く呼ばれて振り返った彼は小さい頃から見知った顔に溜息を吐いた。
「何だよ」
「オマエ、講義出んの？んじゃ代返…」
「出来るワケねぇだろ！俺とお前じゃ声が違い過ぎる！」
彼は思わず大きい声を上げて首を竦めた。自分のいる場所が図書館だったことを思い出したからだ。
「ちょっと甲高い声出せばいけるだろ」
あっけらかんと言い放つ彼女の口の悪さはオヤジ譲りだ。
「ダメだ。ちゃんと出席しろ」
毅然と突き放すと、彼女――サラは顎をあおるようにして睨み上げる。母親譲りのキレイな金髪のポニーテールが揺れた。
「じゃあいいよ。ポールに頼むから」
「バカか、お前は！俺に頼むのとアイツに頼むのにどんな差があるんだ！せめて女子に頼めよ！」
声を潜めて顔を寄せて言うと、サラの頬が膨らんだ。頼めるヤツがいるならオマエになんか頼まないと目が言っていた。
小さい頃から知っている、勝気で――澄んだ目だ。
小さい頃から容姿が仇となって女友達ができにくいことも彼は知っている。大きな瞳にサラサラの金髪が小さな白い顔を縁どっていて、いわゆる美少女だ。きっと――誰の目から見ても。それでも口は天下一品に悪い。彼などはいつも「オマエ」「オイ」としか呼ばれない。小さい頃に初めて出会った時はその天使のような容姿に騙されてうっかり見惚れてしまったのは黒歴史以外の何物でもない。
なぜなら、口を開けば悪魔だからだ。
幾多の嫌がらせや意地悪を繰り返されたかわからない。昔から苦手だったヘビを背中に入れられた時は本気で悲鳴が上がった。
昔は小柄だった彼はサラを見上げる角度で後ろに隠れることが多かった。サラは意地悪だったが彼が他の奴らに苛められていたら助けてくれた。
「こいつを苛めていいのはあたしだけ」とか言ってたがな――
だが、彼はサラが嫌いではなかった。自分より年下なくせに生意気で意地悪で口が悪くて、でも見た目だけは可愛い、この少女の素顔はただの意地っ張りだからだ。怖がりなくせにそれを絶対に見せない。
野犬に襲われた時も彼を後ろに庇って毅然としていたが、足は震えていた。
「サラは女の子なんだから、守ってあげなくちゃね」
彼の母親はそう言って笑ったが、幼心にどこに守ってやる必要があるんだと内心毒づいていた。だが、その震える足と、必死で彼を庇いながら石を投げながら「あっちへ行け」と言った声が震えていたのが忘れられない。

――サラを守る

いつしか、彼の中に芽生えた淡い庇護心はとある事件をキッカケにはっきりと覚悟へ変わった。

「講義をサボって何すんだ」
「ジェイクと射撃場へ行く」
――あの野郎！親のくせに娘に学校をサボらせるなんてどういう了見だ！
彼が舌打ちすると、サラは強い視線でこちらを見た。
「頼んだぜ、――ライアン」

彼――ライアンはそっと溜息を吐いた。
彼女が名前を呼ぶ時は本気だ。逆らえた例がない。いつも「オイ」だの「オマエ」としか呼ばない彼女は譲れない一線の時だけ名前で呼ぶ。
きっと、射撃場云々は嘘なんだろう。もっと大事な用事があるのかもしれない。
それは教えてくれないのか、という拗ねた想いも頭を掠めたが、仕方ないと顔を背けた。
サラより小さかった背丈はとうに追い越して頭一つ半以上は見下ろしても、小さい頃は隠れられた彼女の背中はフットボールのお蔭でとてもじゃないが今は隠れることなどできないほどに身体が大きくなって華奢に感じても、彼女との関係は小さい頃から変わっていない。

「――仕方ないな。今回だけだぞ」

そう言って何度彼女の要求を飲んだろう。
だが、ライアンはもう諦めている。彼女を守るのは、今は自分の役目だと――誰か、本当の意味でその役目を担う奴が現れるまでは。

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ライアンはゲール語で「小さな王」という意味があるらしい。
ほとんど直感なんだけど（￣▽￣）　苗字とのゴロわりぃな、と思いつつ強行突破ｗｗｗ
クリジル2世とジェイシェリ2世は幼馴染という設定だとこんな感じかしらん。
クリジル2世はジェイシェリ2世のことを恋愛の意味で好きじゃないけど、とても大事には思っている…って感じ。
推敲も何もしてないからホントに殴り書きメモ程度に思ってもらえればよいかと…うへへ。

2世ネタはこんな感じで思い付きで吐き出して行くんじゃないかと思います！
捏造に過ぎるので、こんなんバイオじゃない＞＜って人は即Ｕターンでお願いしやす！！