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ふと思いついたようにジェイクが顔を上げた。
「そういえばお前、エージェントになったのがいつだって?」
「え?2009年よ」
シェリーは首を傾げた。ジェイクはソファに片足を乗せて膝に肘をついた状態で顎を触っているが、シェリーは彼が何かを考える時によくする仕草だと知っている。
「何?どうして?」
「つーか、お前、ラクーンの時って何歳だったんだ?」
質問の意図がよくわからないままシェリーは更に答える。
「12歳よ」
「…っと待て!ラクーン事件って1998年じゃなかったか!?」
慌てた風情でこちらを向くジェイクに「よく知ってるわね」と笑った。ジェイクは天井を仰ぎながらソファに乱暴に背を預けた。顔を手で覆って何やらブツブツ言ってるのが聞こえたが、何て言ってるのかは聞き取れない。
シェリーはジェイクのそばに寄って腰を屈めた。
「なぁに?」
覗き込んだシェリーをジェイクは指の隙間から見て、盛大に溜息を吐いた。
――その顔で詐欺だろ、オイ
落ちるように呟かれた言葉の意味を図りかねてシェリーは首を傾げた。
「顔?」
「…身分証、持ってるか」
やり切れない、という風にジェイクがこちらに手を出した。シェリーは意味が分からないままポケットからエージェントの身分証を出した。
「それじゃねぇよ。免許証とかないのか」
「ええ?パスポートなら…」
「それ貸せ」
言われて訳が分からないままシェリーはボストンバッグからパスポートを出した。
「これ?」
受け取ったジェイクは一番最初のページを開いて一瞥すると再び閉じた。こめかみを手で押さえながらパスポートをシェリーに突き返す。
「え?もういいの?」
受け取りながらシェリーは自分のパスポートを開いて同じページを見た。自分の顔写真があって、横には名前や国籍、性別、生年月日などが書いてあるだけだ。
「なに?何なの?」
ジェイクの態度の意味が分からず、シェリーの声が少し尖った。
「…俺より」
こちらを見ないまま憮然とした表情でジェイクが呟いた。
「俺より7つも年上なのか」
聞いた途端、シェリーは吹き出した。そういえば言ってなかったっけ、と今さら思い出した。同時にまだ言えてない事実があることも――
シェリーは拗ねるようにこちらを向かないジェイクのそばに寄ると、彼の座るソファを背もたれにして床に座って口を開いた――
シェリーの年齢をジェイクが知るのはいつかなぁ?というネタは結構みんな考えてると思うけど、個人的にはゲーム内ではそんな機会はなかったように思います。
雪山でラクーンの話をしてたけど、ラクーンの時に何歳だったかは知らないし、ジェイクは5歳だから下ってことはないだろうけど…まさか7つも上とは思ってなかった――ガーン…みたいな感じかなと。
で、ジェイクはただ単に「7つも歳の差があるのかよ」とショック受けてるけど(シェリーが上なのがショックなんじゃなくて、どちらかと言うと自分の方がガキなのがショック)、シェリーの方は「ああ、そっか、まだ彼に言ってないことあるんだっけ」って思い出すんですね。
「ウィルスの弊害はスーパーパワーだけじゃないの。この外見にも作用してるの」って。
すごく軽い感じで終るつもりがこれじゃ無理だよ>< っつーことで、思わせぶりに終わってみた。シェリーたんは切ないよね。老化しないのって告白しなきゃいけない。バケモノって思われたら、ジェイクはそんなこと思わないと思うけど、もうあの時と自分の気持ちが違う――雪山でスーパーパワーのことを話した時はこんな気持ちはなかったから、すらすら言えたけど、今は――
とか思いながら静かに話すんですね(*´д`*)
ていうか、じゃあこれは付き合う前の話になるんか。いつだよwww
という妄想でした。お粗末様ぁ!
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