ついったーでフォロワーさんが妄想してたのを小話化してよく投下するんですが、今回はそのネタを更にSS化してみたｗｗｗ
内容はタイトル通りです(´･∀･｀)

シェリーの様子がおかしい、と気づいた時には既に瓶が1本空になっていた。
「おい、飲み過ぎだろ」
結構度数の高いワインだ。ジェイクはシェリーが飲むところをほとんど見たことがないので、どのくらいの量で酔うのかも知らない。
「だぁいじょうぶ！ぜんぜんよってないし！」
頬というより顔全体が赤い。元が色白なので、首まで赤いのがわかる。
目もトロンとしていて、舌足らずな喋り方になっている。どう考えても酔ってるな、とジェイクは溜息を吐いた。
「なにー？何でためいきつくのぉ？」
絡み酒かよ、とうんざりしながら2本目に手をかけたシェリーを止める。
「もうやめとけ。明日辛いぞ」
「や！まだのむ！」
瓶を両手で掴むシェリーからそれを取り上げる。
「ダメだ。これは没収。俺は帰るから、お前はもう寝ろ」
「…かえっちゃうの？」
途端に悲しそうな顔をして見上げるシェリーからジェイクは目を逸らした。
シェリーと付き合ってまだ半年足らず。アメリカに来た時にシェリーの家には寄るが泊まったことはない。
つまり――まだ、だ。
正直我慢している。物凄く我慢している自覚はあるが、恐らく初めてだろう相手にがっつくのも憚れて、機会を見失った。
一度見失ったチャンスはなかなか巡って来ない。
「酒、もうないな？これ以上飲むと吐くぞ。今日は大人しく寝ろ」
「ねむくない」
酔っ払いのたわごとは無視して、ジェイクは重要事項だけ伝える。
「シャワーは明日にしろ。わかったな？」
そう言って瓶を片手に立ち上がったジェイクはいきなり前につんのめった。
「…と！あぶね！何すんだ！」
見るとシェリーがジェイクの右足にしがみついている。
「だめー！かえっちゃらめなの」
「ちょっ…！」
ジェイクはバランスを崩して前に倒れた。あやうく鼻を床にぶつけそうになって、床に手を突きながら後ろを振り返る。足にはまだシェリーがしがみついていた。
「…まだかえらないで」
「酔ってんのか」
「酔ってない」
「帰んないでって、何すんだよ」
ジェイクがシェリーの思考が読めないまま何も考えずに口に出した疑問に彼女の顔が真っ赤になった。酒で赤かったのが更に赤くなったのでまるでゆでダコだな、と思った。
「トランプでもすんのか」
我ながら後で考えると鈍いにも程があるが、何せシェリーからそういう誘いがあるとは露ほどにも考えなかったから仕方あるまい。
気づくとからかうようにそう言っていた。
そして、シェリーはそれを挑発しているとでも取ったのか。目が途端に据わった。
「…脱いで」
低い声で言い放った彼女は脚を伸ばして座り込んでいるジェイクのTシャツの裾を捲り上げた。
「ばっ…！なにすん…」
「脱いでったら！」
「てめ、酔ってんのか！？」
酔ってないわよ！と上にのしかかるようにしながらシェリーがキツイ口調で言った。
胸近くまで捲り上げられたTシャツから覗く腹筋にシェリーの手が触れた。指先で筋肉をなぞるように動かされて、ジェイクはその時やっとシェリーの意図を悟った。
「…シェリー」
現金なことに途端に脚に感じるシェリーの柔らかさがジェイクを刺激する。
「どうして？」
問いかけられた言葉にジェイクは首を傾げた。
「どうして、何もしないの？」
切なげに見上げられてジェイクは言葉を失った。
「もう半年だよ？部屋で二人きりになっても何もしないのは、私に魅力がないか――」
気づけばジェイクはシェリーの身体を上下入れ替えて、床に組み敷いていた。
「んなわけあるか。お前、こっちがどんなけ我慢してたかも知らないで――」
「どうして我慢するのよ！そっちこそこっちがどれだけ待ってたかも知らないで！バカ！」
目に涙を溜める彼女の目尻に唇を落とすと、しょっぱい味がした。
「そりゃ悪かったな――」

酒の勢いを借りてまで誘ってくれたシェリーが可愛くて、ジェイクは初めてなのに今夜は手加減できっかな、とやっぱり最低なことを考えて、喉の奥で笑った。

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元の小話はコレ↓
「脱いで！」「ちょ...！お前酔ってるだろ！！」酔ってないわよ、と据わった目で見据えられてジェイクは後ずさった。「何で脱ぐんだよ！？」と聞けば、シェリーの睨み上げるような視線が途端にねだるような上目遣いに変わって、「しないの？」という甘い誘惑がジェイクを襲う。お前それ反則だろ。
で、これをるんるんに言ったら、「酒の勢いを借りなきゃ迫れないのか。かわゆす」みたいなことを言われて妄想が爆発した(`ФωФ')ｶｯ