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のれんさんのね、ピアノ小話のおまけのおまけ漫画でジェイクがおあずけ喰ってんの見て、
という会話をしたわけね。
で、そのへんをやらしく…ごほん、詳しく知りたいらしいので…
↓興味ない方はするっとスル~で♪
「ちょっと、どこ触ってるの!」
慌てた風に声を上げるシェリーにジェイクはしれっと言い放った。
「当たっただけだろ」
狭くて質素なシングルベッドに二人で寝るのでどうしても密着してしまう。ジェイクは自分一人なら狭かろうが固かろうが気にならなかったが、シェリーがこちらに来ることが多い今は買い替えも検討するべきなんだろう。が、狭いベッドなら理由なしに密着できるのでなかなか買い替えの踏ん切りがつかない。
「そんなしっかり触ってるくせによく言うわね。それで――お前なんか俺のタイプじゃねぇよ、とか言うんでしょ?」
身体を横にしてこちらを見上げるシェリーにジェイクはわかりやすく顔を顰める。
「またその話かよ」
「だって、結局どんな人がタイプなのか聞いてないもん」
拗ねたように目を逸らすシェリーに顔を寄せると、プイッと顔を背けられた。
「聞いてないもん」
重ねて言われてジェイクは苦笑しながらシェリーの頬に手を当てた。
「言ったらいいのか?」
何が、とは言わないが意図は伝わっているんだろう、手の中の頬がすぅっと赤くなった。
「ダメ」
シェリーは目を合わさないまま、こちらを向いていた身体を回転させてジェイクに背を向けた。
ジェイクは完全に後ろを向いてしまったシェリーの触り心地の良さそうな金髪を見ながら、どう攻めるか考えた。後ろを向いたのは怒ったのではなく赤い顔を隠すためだろうことは察しがついている。ならば――
しばらく黙ったまま掌を耳に当てて肘をついた体勢のままシェリーを見つめていると、痺れを切らしたのかちらりとこちらを窺うように顔を向けたシェリーと目が合った。
「――!ダメったらダメ!明日ピアノだし、」
「別にいい」
勢い込むように言いかけたシェリーを遮る。
「無理強いするもんじゃないしな。気にすんな」
同じ体勢のままこちらに半分顔を向けたシェリーにそう言うと、シェリーはぐっと言葉を飲み込んだ。
しばらく無言の攻防が続いて――結局痺れを切らすのはいつもシェリーだ。
「だったらどうしてそんな顔で見つめるのよ!」
「どんな顔だよ?」
「だから――そんな、見られてるこっちが恥ずかしくなるような顔よ!」
そう言って顔を真っ赤にしたシェリーがジェイクを睨み上げる。言われてジェイクは内心首を傾げた。
(そんな物欲しそうな顔か?)
「別に見てるだけだからいいだろ。触ってないし」
「触るよりタチ悪い…」
そう言いながら枕に顔を埋めたシェリーの白い首筋がうっすら赤い。ジェイクはそこに唇を寄せて囁いた。
「それ、言質でいいな?」
ビクッと肩が跳ねて首筋に唇が触れたので、そのまま口付けた。
「ちょ…そんなの反則…!」
「一晩中見られて過ごすか、触るのを許すか――どっちがいい?」
「そんな二択、卑怯よ!結局タイプの話も終わってないし!」
もはや抵抗らしい抵抗になっていないシェリーの言葉にジェイクは薄く笑う。
「タイプが違うのはお互い様だろ。それでも惹かれたから今があるんだろ」
「そ、そうだけど――ひゃっ!」
首筋からうなじに舌を這わせると色気のない声を上げたシェリーに笑うと、ジェイクはうつ伏せで枕に顔を埋めたシェリーの横に手をついて覆いかぶさった。
「ばかばか、ジェイクのばか!」
「――I'll take that as yes.」
そう言うと、シェリーがもう一度小さな声で「ばか…」と呟くのが聞こえた。
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