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レオエイ夫婦パロの続き//結婚記念日vol.1//

レオエイ好きのあにさんとオンスロをやって、全戦の内2〜3割くらい負けました。
で、あにさんが、

「ご褒美にレオエイ2本下さいね♪」

と鬼級なことを言い出して、オイィィとなりました。
しかもシチュの細かい指示付きだぜ?

「猫足のバスタブ」
「ホテルのロビーで待ち合わせ」

…なに、そのシチュ。あの〜レオエイってすれ違ってこそ萌えるカッポーだね、って話聞いてた?
対極だろ、ソレ。

で、まぁラブラブいちゃいちゃが読みたいらしいので、夫婦パロの続きで書いてみることに。
まぁ、興味ある人は続きを読むからドウゾです。。。
そんなラブラブちゅっちゅのレオエイなんて!という方は回れ右でお願いダヨ!

↓興味ない方はするっとスル〜で★

協奏曲の続きは書き上げました!でもノレンさんからジェイシェリを増やせとのお達しなので、増やす所存。甘々の続きを( ̄ー ̄)ニヤリ
他は、ジェイシェリの見舞話、命の重さを…の続き、かな。しばしお待ちを!


結婚記念日 vol.1

「ちょっと、アレ見てよ」
「え?どれ?」
友達に言われて彼女が視線をそちらに向けてみると、背の高いちょっと目立つ男性が立っていた。
今日はとある理由からこの高級ホテル――いつもならとてもじゃないが敷居が高くてロビーにすら入れないであろうランクである――に来ていた。一人では心もとなくて友達も一緒でよかったと思っていたが、学生が二人になったからといって浮いていることには変わりない。
「ひゃー、絵になるねぇ」
友達の感心したような声音も耳を通り過ぎて行く。
綺麗なブロンドのサラサラの髪に黒いフォーマルなスーツがとても似合っていた。スラッとした立ち姿は細いだけじゃなくて、程よく筋肉を感じさせる厚みがある。前髪が長いので横顔からは目が見えないが、きっと端正な顔立ちだろうなと思わせる。
目立つ容姿に加えて、もうひとつ目立つ要因があった。
手に持った真っ赤な薔薇の花束を右手に持って、左手はポケットに手を入れている。時折、腕時計に目を落として時間を確認しているのはもちろん待ち合わせだからだろう。
「ちょっと!」
隣にいた友達が彼女の目の前で手を振って、やっと彼女は彼から目を離した。
「見過ぎでしょ!見惚れ過ぎよ!」
やや呆れながら言われて彼女は頬に血が昇った。え、そんなに見てた?
「だって、カッコイイんだもの」
「そりゃそうだけど。それにしたって見過ぎでしょーよ!」
友達の声が甲高かったのか、彼がこちらを向いた。向いた途端に目が合って、恥ずかしさも全て消し飛んだ。
正面から見た彼は端正な顔立ちにブロンドの髪が映えている。歳は自分より大分上に見えるが、渋みの走ったいい男だった。
吸い寄せられるように視線を逸らせなくなっていると、ブルーの瞳が眇められた。口元には笑みが浮かんで、こちらに向かって歩いて来た。
「失礼、今何時かわかるかな?」
間近で見下ろされ、彼女は心臓の跳ねる音が彼に聞こえるんじゃないかと思った。
「えっ、今ですか?」
「ええ。時計が狂ってないかと思ってね」
そういえばさっきから何度も時計を見て時間を確認していたことを思い出した。
「え…っと今は、8時45分です」
慌てて自分の時計に目をやって答えると、彼は困ったように笑った。その笑顔もキュートで可愛かった。
「そうか。僕の時計が狂ってるわけじゃなさそうだ」
そう言った途端、彼女の目の前に薔薇の花束が差し出された。
「待ち人来らず。これは必要なさそうだから、よかったらどうぞ」
笑顔で言われて、彼女は思わず受け取ってしまった。それじゃ、と優雅な身のこなしで遠ざかろうとする彼を思わず呼び止めた。
待ち合わせの相手が来ないのなら――
「お茶でもどうですか?」
口から滑り出た誘いは自分でもびっくりした。異性を自分から誘うなんて、彼女の知り合いが聞いたら天変地異かと思うだろう。現に隣の友達も驚いた顔をしている。
彼は少しびっくりした顔をして――ニッコリ笑った。その笑顔もとても素敵だった。
「ありがとう。でも」
逆説で繋がれた次の言葉はもうわかっている。それでも彼女は彼の笑顔に釘付けのまま次の言葉を待った。

――君みたいな可愛い子とお茶なんかしたら、妻に殺されるからね。

そう言って彼は手を挙げて、ホテルのロビーから出て行った。


***

レオンは高級ホテルのロビーに思案顔で立っていた。
手にはバラの花束。結構奮発したのでボリュームもそこそこある。
タキシードとまではいかないが大統領のパーティに同行することも多々あるのでフォーマルな服には事欠かない。
元々の顔立ちに加え、年齢を重ねて渋みが加わったレオンは外見だけでいうとロビーを行き交う女性が振り返るほどにはカッコいい。いつもは無精髭が生えている顎もきちんと剃ってある。どこからどう見ても、今から勝負!という感じである。
しかし、肝心の相手が――
レオンは袖から覗く腕時計に視線を落として、漏れそうになる溜息を我慢した。

(俺、言ったよな?今日、この時間にここで待ってる、って言ったよな?)

長い時間待って漸く手に入れた妻――エイダと結婚したのは約1年前。ちょうど――1年前の今日だ。
素直じゃないにも程がある彼女にうんと言わせるのは骨だったが、やっと手に入れたのだから大事にしようと誓った。
こういう記念日に疎いのはお互い様だ。少なくともレオンは今まで付き合った女に自分から記念日に何かを仕掛けたことはない。仕事にかまけてきれいさっぱり忘れて責められるのが常だった。今回のように何日も前から入念に準備するという発想は今回が初めてだ。
焦がれて焦がれて、回り道をして何度も忘れようと努力して、好きでもない女と付き合ってみて振られるのを繰り返し、長い時間をかけて自分の気持ちを自覚してからも手に入るまでは長かった。だからこそ、なのか。一緒になった時間を大切に生きたいと願うのは。
そう思う一環として、柄でもなく結婚記念日を祝おうと思ったんだが――

(これは…忘れてるな)

レオンは先日のエイダとの攻防を思い出した。

数日振りに見る妻の疲れぶりに思わず「忙しかったのか?」と聞きそうになるのをレオンは寸前で飲み込んだ。
仕事については続けるというのであれば別に文句はない。仕事で数日家を空けるのはお互い様だ。何をしているのかは自分は守秘義務があるので言えないのに、エイダに聞くのは憚れて結局知らないままだ。おおよその見当はつくが、確かめたことはない。

「エイダ」
呼ぶと振り返ったエイダの顔には疲労の色が濃い。
レオンが用意した食事も「食欲がない」と言って手をつけていない。
「大丈夫か?」
聞くと頷きながらも動きが緩慢でだるそうだった。
ソファに座る妻の肩をほぐすように揉んでやると、素直に頭を垂れた。筋肉が硬くなってかなり酷使したであろうことが窺える。
力に強弱をつけてほぐすように揉み込む。ツボを親指で押さえると「んっ…」と聞きようによっては色っぽい声を上げて、レオンはドキッとした。
だが、垂れた髪から覗く横顔にはそんな色っぽい雰囲気など欠片もなくて、レオンは苦笑いしながら肩もみを続けた。
「…エイダ」
「なに?」
肩を揉みながらレオンは自分の妻に声をかけた。返答はだるそうだったが、機嫌は悪いわけでもないようなので続ける。
「もうすぐアレだろ?」
アレ、で通じるかどうかは疑わしかったが、案の定、少しの逡巡の間があって「何かしら」と問い返された。
「来週の水曜日、仕事か?」
「…何かあるの」
やっぱり言わなきゃわからないか、と少しガッカリしながら、レオンは口を開いた――

あの時、しっかり日と時間は伝えたはずだ。場所も。
眠そうにはしていたが、ちゃんと「わかったわ」と返事もしていた。
なのに――

(忘れるとかアリかよ!?)

ホントに俺だけだよな、こんなに舞い上がってるのも、きっと好きなのもな!
くっそくっそくっそ!
自分だけ、という想いがささくれ立った気持ちを更に尖らせる。
時計に視線を落とすと既に約束の時間から1時間以上経っていた。予約したレストランももうおじゃんだろう。
思わず吐きそうになった溜息を我慢した時、耳に甲高い声が届いた。そちらに目をやると、若い女の子がこちらを見ていた。
レオンは目が合った瞬間、真っ赤になった女の子を見て、気づけばそちらに足を向けていた。
(そっちがその気なら俺だって――)
正直、昔から女に困ったことはない。女運は悪いが、女っ気には不自由していない。だから口説くは慣れたものだ。
だが――
さすがにこんな若い子をお持ち帰りするのは気が引ける。しかも、もしバレたら――先日の夫婦喧嘩を思い出して、レオンは苦笑いした。

「君みたいな可愛い子とお茶なんかしたら、妻に殺されるからね」

唖然とした後、態よく断られたと思ったんだろう。女の子の顔がホッと緩んだ。それを見ながらレオンは思った。

――いや、結構本気なんだけどな。



相変わらず長くなるな!
続くぜ!
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Comment

くっそくっそくっそ!
  • あに
  • 2013-04-23 16:28
  • edit
はうううううん!!!!!!!!!!!
ゴチです!!ありがとうございます!!!
ロビー!エイダさん回想にしか出てない!
これがどうバスタブに繋がるのか今から禿げあがりそうなほど心待ちにしております(∩´∀`)∩
レオン!イケメーンだぜ!!!!
え?くっその意味は…?
  • 透子 〔管理人〕  
  • 2013-04-23 19:49
ロビーで待ち合わせしたけどエイダさんは来ないよ。フツーにロビーで落ち合ったって面白くもなんともないぢゃんよ。さすがエイダさん、焦らすねぇ!!!!
バスタブはきっとエロエロになるよ。続きはぴくしぶでドウゾだな( ̄▽ ̄)
どんなけ続くかは知らん。
レオンはイケメンだぜぇぇ
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